男の褒めかた

これまでに数えきれないほど女性を褒めてきました。

顔やスタイルや性格はもちろん、持ち物や洋服を、髪の毛や爪を、香りや声を、立ち振る舞いを、しぐさを、考え方を、時には飼い猫の写真や家族構成やさえも褒めちぎって生きてきました。

時には素直に、時には大げさに、時には少しの嘘をおり交ぜながら。

いつのまにかこの「褒める」ことは特技と言っていいレベルに達していました。

 

恋愛において、この「褒める」という行為は非常に大切です。

別に男女間の間に限らず、子供だって大人だって犬だって褒めるられることは絶対にうれしいはずですし、これはこの先、どんなに時代が変化しようと変わることは無いでしょう。それどころか、SNSの普及で承認欲求が強くなっている現代社会においてはより効果的な手段となっているはずです。みんな「いいね!」って言われたくて必死なんです。

しかし残念なことに、褒めることが下手な女性がとても多いです。恋愛において口説く側になることが多い男性には褒め上手がたくさんいます。彼らは効果的な「かわいい」を連発し言葉巧みに女性を気持ちよくさせます。しかし、女性は男性を褒めるということにあまり慣れていません。

 

だから、今回は最高の男の褒め方を書きます。

もっとストレートに言うと、彼氏を作るための男の褒め方です。

 

これさえできれば彼氏できますから。

男の人の態度が変わりますから。

そういうふうにできてますから。

 

例えば、あなたの気になる男性がめっちゃおしゃれな靴を履いていたとします。恐らく新品のおろしたてでピカピカです。

さあ、何と言って褒めましょうか。

 

「おしゃれだね」

「似合っているね」

「センスいいね」

「かっこいいね」
 

 

このあたりでしょうか。

めっちゃ普通ですね。普通すぎますね。

普通すぎて「ありがとう」以外の返事が思いつきません。

もちろん褒められたらうれしいです。ハッピーです。でも、この褒め方はすごく損をしています。

 

では、正解は何か。

驚くことに、本当の褒め上手は、その時は何も褒めません。

1ヶ月とか、2ヶ月とか、もしかしたら1年後とかに褒めるのです。

 

 

 

「ずっと前から思ってたんですけど、その靴、すごくおしゃれですよね」と。

 

時間をさかのぼって褒めるのです。

 

 

今、この瞬間を褒めるのではなく、過去から現在までを褒めるのです。

 


彼の優しい一面を見たら「優しいですね」ではなく「前会った時も感じたんですけど、すごく優しいですよね」なんです。
彼がもりもりご飯を食べていたら「ごはんおいしそうに食べますね」ではなく「いつも思ってたんですけど、おいしそうに食べますよね、ごはん」なんです。

どうしても今褒めたかったら、過去をプラスしてください。

「今日のカバンおしゃれですね。この前持っていたカバンもめっちゃおしゃれでしたよね」 と。
 
この違い、分かるでしょうか。

こう言われたら

「めっちゃ僕のこと好きやん!めっちゃ興味持ってくれてるやん!僕も!君が!好きさ!ラビュー!!」ってなります。

 

そういうふうにできています。

 

さりげなく、かつ明確に「私はあなたにとても興味がありますよ」という意志を伝えることができるのです。

未来を付け加えることができるのであれば、より良くなります。

「ずっと思ってたんだけど、おいしそうにご飯食べるよね。将来の奥さんはうれしいだろうね」と。

より具体的に、エピソードを加えて伝えることができるなら最高です。

「ずっと前から思ってたんだけど、優しいところあるよね。あの時は言わなかったけど、豪雨の日に川でおぼれる犬を助け出したときは本当に優しい人だと思ったよ。覚えてる?将来あなたに飼われる犬は安心して川遊びできるよね」と。

あなたと一緒に犬も扶養してくれるでしょう。

 

とにかく、今この瞬間を見るのではなく、彼のことが好きなのならば彼の良いところを現在・過去・未来という異なる時間軸で褒めてみてください。

 

付き合う前の男女だけではありません、数年付き合ったカップルでも有効だと思うんです。

 

「ずっと前から思ってたけど、カニ食べるの上手いよね」と。

「ずっと前から思ってたけど、顔、めっちゃタイプやで」と。

 

褒め下手の女性が多い世の中において、褒め上手になることは非常に大きな強みとなるはずです。でも、気を付けてください。これ、わりとホントに好きになっちゃうので、責任取れない人に対してはむやみに褒めちゃダメですからね。

はじめは少し照れくさいかもしれませんが、言いましょう。言ってみましょう。言ってやりましょう。

ずっと思っていても、やっぱり声に出して初めて想いは伝わりますから。

 

恋愛に限らず様々な場面であなたを助けるはずですから。

 

寒かった冬は間もなく終わりますから。

 

春が来ますから。

 

何か変えるにはちょうどいい季節ですから。

 

 

 

 

ありがとうございました

 

おしまい

 

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