「出会いが無い問題」に終止符を打とうと思う

朝、パンをくわえて「遅刻~遅刻~」って言ってる人と曲がり角でぶつかったことあります?僕ないです。

本屋で同時に同じ本をとってしまい指先が触れて「あ、すいません」ってなったことあります?僕ないです。

ヤンキーに絡まれているところを助けられたことは?ないですよね。だって僕助けたことないですもん。

 

無いですよね。そういう出会い。

 

先日、仲のいい女友達に彼氏ができました。

「どこで出会ったの?」の質問に対する答えは「広域的な意味で言えば飲み会?的な?」という回答でした。

僕は「こら!コンパって言え!!その小さな胸をしっかり張って!出会いを区別するな!!コンパでであいました!!最高の出会いです!!って言え!!」と声を荒げましたが、彼女の答えは「だって、やっぱりちょっと後ろめたい」でした。

 

今回のブログはそんな

「恋人いないのは出会いがないからなんすよ」

「彼氏との出会いコンパなんですよ…(小声)」と嘆くすべての人に贈ります。

たぶん長くなりますが出会いに悩むすべての人はお付き合いください。

 

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ちょっと前の話になりますが、人もまばらな夜の駅で、とうとう運命の人と出会いました。

 

大昔好きだった人がつけていた香水があります。その香水について僕が知っているのは香りだけです。どこのブランドの香水かいまだにわかりません。

その人とは結局、恋人になれないまま離れ離れになってしまったのですが僕は今でもその香りが好きで、鮮明に思い出すことができます。

そしてその香りは時々、本当に時々僕の鼻孔を突然刺激します。

たとえば電車の中、エレベーター、交差点。

誰がつけているのか分からないような人ごみで、ふと(あ、この香りは…)と僕のことを立ち止まらせるのです。

いつしかその香りは、僕にとってとても特別な香りになりました。

 

夜の駅ですれ違った女性からはその香りがしました。まちがいありません。何年も僕をやさしく縛り付けたあの香りです。

 

勇気が必要でした。

 

飲み屋で隣のテーブルの女性に声をかけるくらいはしたことありますが、駅ですれ違った人に声をかけるのは初めてです。

高くなる心拍数を感じながら思い切って声をかけました。

 

僕「あの、すいません」

女性「?」

 

驚きながら立ち止まってくれました。

 

僕「すいません、突然。教えていただきたことがあって」

女性「なんでしょうか?」

僕「あの、香水。教えてください。その香り、なんていう香水ですか?」

 

彼女は驚きながらも僕の質問に興味を持って色々と質問を返してくれました。そして香りの名前を教えてくれました。

 

女性「あの…とっても言いにくいんですけど、ファブリーズ……ですかね?」

僕「…………ファー!?」 

女性「さっきまで会社の飲み会だったんです。焼き鳥だったんですけど、煙がすごくて。レジ横にファブリーズがあったんです。今日は香水つけていないので……あ、ちなみに柔軟剤はダウニーです」 

 僕「あ……なるほど。そうですか、あの、じゃあファブリーズかダウニーってことですかね。あの、ありがとうがいました」

女性「いえ…こちらこそ、なんかすいません、期待に沿えず…」

僕「いえ、あの、ほんとすいませんでした。お騒がせしました。では…」

 

 

 

 

女性「あの…連絡先は聞いてくれないんですか?」

 

 

 

 

ロマンスの神様、この人でしょうか?

これを運命の出会いと言わず何というでしょうか。

どうやら出会いはどこにでもあるようです。僕らが見逃しているだけです。

 

恋人がいない人たち(特に30歳以上!)は出会いを区別(もしくは差別)しすぎな気がするんです。

僕たちは運命的な出会いをまるで乙女のように心待ちにしています(してますよね?)

「出会いがない」と嘆き悲しむ人の本音は「運命的な出会いが無い」なのではないでしょうか(ですよね?)

しかし!曲がり角でぶつかるような運命的な出会いがこの世に存在しないことはもう知っているじゃないですか(知ってますよね?)

 

そろそろ、出会いを区別するのはやめましょう。

すべての出会いを受け入れましょう。いったん受け入れましょう。

どんな出会いであれ、そこには説明できないご縁があって、たくさんの偶然や必然が重なりまくった結果の出会いであることを改めて知りましょう。

 

だって地球の人口から考えれば、これまで出会った、そしてこれから出会うすべての異性は奇跡のような確率で出会っていることが分かります。

僕たちは日本中の異性の99.99%に出会えず死ぬからです。

実際に日本だけで見ても約6000万人の異性がいて、そのうち一般的に(あくまで一般的にですよ!)結婚の対象と言われている20歳~39歳(一般的にですからね!!)の男性の人口は約1420万人です。うち、823万人が独身です。

一生のうち運よく100人の異性と出会ったとしてもわずか0.0012%です。残りの99.9988%とは出会うことなく僕たちは死にます。

出会う人数が1000人になっても奇跡的な確率です。

だから、合コンで出会う確率と曲がり角で出会う確率はイコールであることを知ってください。

冒頭、僕が行った行為はナンパと一緒です。でもあれは0.0012%の奇跡的な出会いのナンパだったのです。

 

それに「運命的に出会った人=運命の人」である保証なんかどこにもありません。

僕は7年前の夏、どしゃぶりの雨の中を自転車で転んだ女性の応急処置をして病院まで送り届けました。今は女友達としての関係が続いています。

5年前の秋はパルコで突然具合が悪くなり座り込んでしまった女性を助けました。今その人は僕の友達と付き合っています。

2年前は年に2回も新幹線でたまたま隣の席になった女性がいます。今は音信不通です。

そして夜の駅で出会ったファブリーズの香りを身にまとった女性は既婚者でした。

 

ほらね。どうやら「運命的に出会った人=運命の人」ではないようです。

逆に危険です。(この人とは運命的な出会いだったから)という理由に縛られてしまい、悪い男と別れられなくなります。重要なのはたったひとつの出会いよりも、ありふれたたくさんの出会いです。

そのためには、起こすしかないのです、行動を。変りばえの無い毎日に変化を起こすのです。合コンはもちろん、趣味の集まり、ジム、スポーツ、何かのレッスンに。僕らが行動しないだけで、世の中は出会いにあふれています。

 

では、具体的に出会いが多い人はどのようにしているのでしょうか。

Twitterで僕と相互フォロワーの女性が

「会社に気になる人がいるんだけど、部署が違うからなかなかお近づきになるきっかけがなくて、この前わざとエレベーターの開閉ボタンを押し間違えたフリして扉に挟んだった」

 と言っていました。

 

「ああ!!すいません!!ボタン押し間違えちゃって」

「いえいえ、大丈夫ですよ」

「あ、でもスーツが汚れて…」

「あ、本当ですね。でも気にしないでください」

「いえ、そいうわけにはいきません。お名前と連絡先を教えてください(そしてこれをきっかけに二人のラブストーリーを始めましょう)」

 

完璧です。

同じ人がこんなことも言っていました。

 

「かっこいい人と目があったら思い切って手を振る。そしたら『なんですか?』って声かけてくるので『ごめんなさい、今日コンタクトしてなくて、知り合いとまちがえました』って言えば連絡先くらいは簡単に手に入るぜ」

 

パーフェクト。

非の打ちどころがありません。

 

でも「だからさ、そんなことできないって。そんなことして喜ばれるのは美女だけだろが。実家の山形に帰ってさくらんぼ畑でも耕してろ」という意見があることも知っています。おっしゃる通りです。でも、行動は起こせるはずです。得られる結果は違ったとしてもです。行動を起こさないと何も始まりません。

そして美人じゃないけど出会いに困っていない人が世の中には大勢います。そういった人達は何かしら行動を起こしているのです。

僕の女友達で、美人じゃないけど出会いには困っていない子がいます。

その子が

「雨の日に本当は傘持ってたけど、会社の外で困った顔して空を見上げた。ようやくターゲットが会社の外に出てきたけど、声をかけられずサッと帰られた。1時間も空見てたから首めっちゃ痛ぇ」

と言っていました。

 

別の日には

「ツイッターとかインスタグラムで会いたい人にDM送りまくった。気になる順に優先順位をつけて、1位から順に。12位の人と今度食事することになった。途中で誰に何のメッセージ送ったか分からなくなってエクセルで表管理してた」

って言ってました。

 

立派な努力であり、勇気ある行動です。

彼女からは「わたしなんか」という卑屈さを感じません。彼女はことあるごとに「あたしゃね、美女じゃねぇんだから、自分から出会いにいかなきゃ一生結婚できねぇ」と言っています。

しつこいようですが行動を起こすしかないのです。多くの本やサイトでいわれていることですが、やっぱり出会いは待っていては訪れないのです。そういうふうにできています。

 

そして、もうひとつだけ重要なことを。それは「同じ人に何度も出会う」ということです。すでに面識のある人の中から、新しい発見を探すのです。今は何とも思っていない人でも、その人をより深く知ることで意外な一面を発見するかもしれません。そしたら何かが変わるかもしれません。(私はこの人と充分出会っているのかな)という気持ちで周囲の人のことを、もっと知ってください。これも立派な新しい出会いです。

 

「それでもっ!!どうしてもっ!!新しい運命的な出会いがっ!!欲しいんじゃっ!!」という人はもう毎日駅でハンカチを落とすしかないですから。

本屋でイケメンの後をつけて同じタイミングで同じ本取るしかないですから。

車とか自転車をわざとぶっ壊して道で途方にくれるしかありませんから。

めっちゃ健康だけど貧血っぽく座り込むしかありませんから。

雨の日にずぶ濡れになりながら雨宿りするしかありませんから。

誰かにぶつかるまでパンくわえながら走るしかありませんから。

もう自ら運命的な出会いを演出するしかないですから。

 

さあ、気合い入れて行動を起こしましょう。

いつだって終止符を打てるはずです。

「出会いが無い問題」に。

 

ありがとうございました

おしまい

 

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