新生活の君に。いい部屋で新しい人生を。

4月。

新たな生活の中で、あなたは今、どんなことを考えているでしょうか。

いい人生を歩みたい、できれば生まれ変わってしまえるくらいに、こんなことを思っているかもしれません。生まれ変わった自分と出会う第一歩、いい部屋を探すのもいいものです。

今までの人生だってきっと素敵だった。でも、新しい部屋で、新しい物に囲まれて暮らす。新しい場所で、新しい人たちと出会う。それは充分「生まれ変わる」って言ってもいいんじゃないかなと思います。

 

大失恋する、結婚する、親になる、整形する、宝くじに当たる、10キロのダイエットに成功する。

人間は死なずに「生まれ変わる方法」をいくつか持っています。その一つが「新生活」です。

学校を卒業する、転職する、引っ越しをする。そうやって訪れる新生活は、数少ない「生まれ変わり」だと思うんです。

 

きっと新しい街で出会う人の中に、どうしようもない話で朝までげらげら笑い合える友達がいます。どんな悩みでも相談できるような信頼できる人がいます。たくさんの時間や感情を共有できる恋人もいるかもしれません。そして、そういった出会いを通して、これまでの生活では会うことができなかった自分にも出会えるはずです。

 

もちろん楽しいことばかりじゃありません。特にはじめは大変なことばかりです。

カーテンの長さが合わないとか、キッチンが狭いとか、自炊に失敗したり、寝坊したり、電車に乗り間違えたり。そんなささいな失敗から、ゴキブリが出て心が折れたり、新しい生活になかなか馴染めなかったりして、以前の生活や地元が恋しくなることもあるでしょう。

 

でも、大丈夫。

あなたさえ一所懸命生きていれば、大丈夫です。

ご飯を食べて、眠って、勉強や仕事を一所懸命がんばって、たくさんの「はじめまして」を繰り返していれば、東京であれば山手線に当たり前の顔をして揺られ、朝の有楽町を、夜の新宿を、明け方の渋谷を歩いているでしょう。

そして、その頃にはすっかり慣れない街は安心できる街になり、道にも迷わなくなり、部屋は世界一落ち着ける場所になり、すっかり「新生活」は「日常」になります。そして、そんな過程があなたを確実に成長させてくれます。

そういった成長は、ゆっくり訪れるので自分ではなかなか気付けないものですが、久しぶりに帰った地元にいる家族が、友達がきっと教えてくれます。

顔つきの変化を、立ち振る舞いの変化を、考え方の成長に気付いて教えてくれるはずです。

 

でも、徐々に違和感も感じるようになります。

「地元」と「自分」の間に、帰省するたびに徐々に大きくなる壁のようなものを感じるようになるのです。

それは、鍛えている筋肉が違うということです。地元に残る人は、父とか、母とか、夫とか、妻とか、家とか車を買うとか、地元の祭りに熱狂するとか、そんな名前のついた筋肉を優先して鍛えています。

地元を離れて生きる僕たちは、それらの筋肉は鍛えてないけど、その代わり違う筋肉を鍛えています。その筋肉の名前は人によって違いますが、もれなく全員、地元を離れて一人で戦わないと鍛えることができない筋肉です。

もし、この先、地元と自分の間に違和感を感じたら、地元は地元、自分は自分。それぞれが鍛えた筋肉が、生きる世界が違うんだと割り切りましょう。それでいいんです。それしかないんです。

僕は地元から離れて19年。たまに帰省すると、両親や兄弟の価値観にびっくりすることがあります。テレビから流れるニュースに対するコメントとかに(え? まじで? アニキそんなこと考えているの? それは理解できないんですけど……)ってドン引きすることもあるんです。

でもそれは、親とか、兄弟とか、地元の友達の影響で作られた価値観を自分で塗り替えることができている証拠です。

それが、親離れであり、自身の成長であり、地元から離れた僕たちが通るべき道であるんです。そうやって割り切れたとき、地元の徐々に居心地が悪く感じてしまう空気を愛せるようになります。生まれ育った街を、愛せるようになりますから。

 

新生活は「地元が増える」ことでもあります。

僕は山形の田舎から18歳で東京に上京し、大学に馴染めずに退学しました。しばらく東京でフリーターをしていたのですが、23歳で就職した会社の関係で名古屋に引っ越し。その後2度転職をしながら名古屋に15年住んで、今は東京と名古屋に家を借りてフリーランスとして仕事をしています。

その間、長距離の移動は3回ですけど、同じ県内での引っ越しを含めると10回以上引っ越しを経験しています。

そんな僕が地元の山形に帰省しても、名古屋駅でも、東京にいたころ住んでいたどの駅でも、電車を降りて抱く感情は「帰ってきたな」です。それぞれの街に流れる空気の違いを感じて、懐かしい気持ちになれる。昔を思い出して、自分がこれまで歩いてきた道を振り替えることができる。それは何よりも自己肯定に繋がります。

そして、知っている街が増える。知っている街には知っている人がいる。それはまるで故郷が増えるような感覚があって、安心できたり、心強かったり、誇らしかったりするものです。

新しい部屋で、新しい物に囲まれて暮らす。はじめは居心地が悪くても、それらはすぐに、あなたによる、あなたのための、あなただけの、とっておきの「ワタシのいい部屋」になります。世界一落ち着く場所になるはずです。僕は現在、築30年のボロボロの賃貸マンションに住んでいます。どんなにヘトヘトに働いても、家に帰ればお気に入りのルーフバルコニー付きの部屋が「おつかれさん」と迎えてくれます。夏は暑くて、冬は寒くて、水回りも古いし、宅配ボックスもないけど、僕にとってはここが世界一落ち着く場所です。

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一日の終わりに、お気に入りの空間でお酒を飲む。休日は洗濯物を干したり、掃除したり、本を読む。そうやって「日常」を一緒懸命暮らしすことができれば、あなたにとっての「ワタシのいい部屋」はあっと言う間にできるはずです。

 

冒頭に述べたことの繰り返しになりますが、僕たちは死なずに「生まれ変わる方法」をいくつか持っています。その一つが「新生活」です。そして、それは「いい部屋を探すこと」から始めることができます。

部屋探しで一歩を踏み出し、新しい部屋で、新しい物に囲まれて暮らす。新しい場所で、新しい人たちと出会う。それは立派な「生まれ変わり」です。

どんな人に出会って、どんな自分に出会えるのか、不安もあるでしょうけど、大丈夫です。

楽しみましょう。新しい人生を。

 

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